「金」と言われると、多くの方が「高価な貴金属」というイメージを持つことでしょう。
それでは、実際に金は高額買取される貴金属なのでしょうか。
この記事では、貴金属「金」の特徴や種類、買取相場や年次の価格推移などについて解説します。
貴金属の1つ「金」とは?
「高価な貴金属」とのイメージが強い金ですが、実際にはどのような特徴を持っているのでしょうか。
ここでは、金の特徴や種類を紹介します。
金の特徴
貴金属の1つである金は、鉄などと全く異なり精錬の必要がありません。
自然界において何かと混じることなく、単体で存在している金属なのです。
1㎤あたり19.3gと非常比重が重いのですが非常にやわらかい性質を持っており、向こうが透けて見えるほど薄く伸ばすことができます。
酸やアルカリに強く、たとえ溶かしても金としての性質が失われません。
表面は光沢のある黄色をしていることから、金は宝飾品として大人気です。
しかし純度が高いと繊細な加工が困難であることから、アクセサリーにする際には硬い金属を混ぜて硬度を上げて加工します。
金の種類
硬い金属を混ぜて加工しやすくした金の総称を「カラーゴールド」と呼び、以下のように様々な種類があります。
・ピンクゴールド
18Kの場合、基本的に金75:銀10:銅15の割合で混ぜて作られる金です。
女性からの人気が高く、混ぜる金属の種類や割合によって、レッドゴールドやローズゴールドなども存在します。
・イエローゴールド
18Kの場合、基本的に金75:銀15:銅10の割合で混ぜて作られる金です。
きらびやかな印象の光を放ち、安定した人気を誇ります。
・ホワイトゴールド
18Kの場合、金75:銀15:ニッケルもしくはパラジウム10の割合で混ぜて作られる金です。
金は高額買取されている?
ここまで金の特徴や種類について解説してきましたが、実際に金は高額買取されている貴金属なのでしょうか。
ここでは、金の買取相場や価格推移、金にまつわる税金について解説します。
金の買取相場
金の買取相場は、おおよそ以下の通りです。
カラット | 1gあたり買取相場 |
K24 | 6,500円程度 |
K22 | 6,000円程度 |
K21.6 | 5,800円程度 |
K20 | 5,400円程度 |
K18 | 5,000円程度 |
K14 | 3,700円程度 |
K10 | 2,600円程度 |
K9 | 2,300円程度 |
上記の通りグラム単位でも非常に高額で買い取られており、金は充分に高額買取される貴金属であることが分かるでしょう。
金の価格推移(年次)
田中貴金属工業がリリースしている資料によると、ここ10年での金の価格推移は以下の通りです。
年 | 1gあたり税抜小売価格 |
2020 | 6,122円 |
2019 | 4,918円 |
2018 | 4,543円 |
2017 | 4,576円 |
2016 | 4,396円 |
2015 | 4,564円 |
2014 | 4,340円 |
2013 | 4,453円 |
2012 | 4,321円 |
2011 | 4,060円 |
金の価格は上昇傾向にあり、長期的に見れば急落する可能性はそれほど高くないとも言われています。
新興国の発展と共に金の需要は高まっていくと考えられますし、金は普遍的な価値を持つと言われていますから、比較的安定した高額買取が期待できるでしょう。
金を売る際の税金にも注意
金を売却する際には、譲渡所得税がかかるため注意しましょう。
譲渡所得税とは年間で50万円を超える売却益が出た際に課される税金であり、金の売買をするのであれば頭に入れておかなくてはいけません。
ただし、譲渡所得税は5年超の期間金を保有しておくことで売却時の課税額が半額まで減額されます。
金の売買となると課税所得税も相応の金額になり、半額になるかどうかで大きな差が出てくると思われます。
特に5年を超えて金を長期所有している方の場合は、積極的に買取の話を進めていっても良いかもしれません。
金は高額買取が期待できる王道の貴金属!
金は光沢のある黄色をしていることから宝飾品として人気が高く、他の金属を混ぜることでアクセサリーとして愛用されることもあります。
金は高額買取が充分に期待できる貴金属であり、もしお手持ちであれば、ぜひ一度買取について相談してみてください。