フェラガモの偽物はインターネットで出回ることが多く、深刻な問題になっています。2018年には、フェラガモグループが、偽物を売っていた業者を訴えて、賠償命令が出たというニュースもありました。
フェラガモを購入する人にとっても、偽物があるのは不安です。買ったあとで偽物だと気付いたらものすごく悲しい、悔しい気持ちになります。そこで、この記事では、フェラガモの真贋や偽物を買わないコツを解説しています。参考にしてください。
フェラガモの真贋鑑定は非常に難しい
フェラガモの真贋鑑定が難しい理由は、粗悪な偽物は作られないからです。
海外旅行に行けば、素人が見ても明らかに偽物だと分かる財布やバッグなどが路上で売られています。ロゴの位置がおかしい、縫製が雑などすぐに偽物だと分かります。
しかし、フェラガモの偽物はプロが見ても本物か偽物かを容易に判断できない程、精巧に作られています。ブランド品の真贋は、材質・縫製・刻印など総合的にみて、判断します。
ところが、フェラガモの偽物は材質も本物とほぼ同じ、プロの職人が丁寧に作っています。技術も向上し、真贋鑑定をするのが年々難しくなっています。
ここだけは要チェック!フェラガモ偽物チェック
専門家でない人が、フェラガモの偽物を判断するのは難しいですが、ここだけはチェックして欲しいポイントを解説します。
靴のワイズ表記
靴には大きさを示す基準に、サイズとワイズがあります。サイズは足の長さで、「cm」で表示されています。
靴のワイズとは、足の親指から小指までを1周測った大きさです。胸の周りの大きさが胸囲、足先の周りの大きさが足囲(ワイズ)だとイメージすれば分かりやすいでしょう。ワイズは、アルファベットで「A」、「B」、「EE」など表示されています。
フェラガモの靴にもワイズ表記がありますが、本物と偽物ではワイズ表記の大きさが違うことがあります。
アルファベットの文字や大きさは、ブランドによってほぼ統一されています。しかし、偽物を作る業者は、文字を完全に再現できないため違いが生じます。
靴底のロゴ
フェラガモの靴底には、ラインの違いで2種類のロゴがあります。靴底のロゴもフェラガモの偽物を見分けるポイントです。靴底には、「MADE IN ITALY」の表示もあるので、これが有るか無いかにも着目しましょう。
ワイズ表記もロゴも本物と見比べなければ、分からないことが多いので、疑わしい場合は、専門店に見てもらうのが良いでしょう。
偽物を買わないためのコツ
次に、フェラガモの偽物を買わないためのコツを解説します。
安すぎる商品は偽物の可能性大
フェラガモのようなブランドはセールなどはほぼしません。ブランドの品位やイメージを保つためというのが理由の一つです。
フェラガモの新品なのに、正規店よりも2割や3割も安い、またはそれ以上の場合、偽物の可能性が高いです。
ちなみに、フェラガモのバッグの相場は
- 新品相場:209,000円
- 中古相場:30,000〜75,000円
これくらいです。他のアイテムでも、新品価格や中古品の相場をチェックして、極端に安いものは疑うようにしましょう。
「スーパーコピー」は100%偽物
スーパーコピーは偽物です。素材や金具なども品質が良いものが使用されており、高い技術を持った職人が精巧に作っているため、本物に限りなく近いです。しかし、本物ではありません。
スーパーコピーには、正規品と見分けがつかない程完成度が高いものもあります。ちなみに、スーパーコピーを購入したり、個人として楽しむことは違法ではありません。しかし、スーパーコピーを作ったり、売ったりするのは完全に違法です。
スーパーコピーを購入するのは、犯罪者に手を貸しているという危険性があるので、注意してください。
日本語がおかしい通販サイトはアウト
フェラガモを安く買おうと思って、インターネットで調べていると日本語がおかしい通販サイトをみつけることがあります。
例えば、「最も信頼」のように日本語変換ソフトで訳されたような表現、価格の前に円がついている(円10,000)など。
このようなサイトは、スーパーコピーを販売している海外の業者が作っていることが多く、利用しないようにしてください。基本的に偽物しか売っていません。購入手続きをしても、商品が送られて来ないかもしれません。
フリマアプリに要注意
フリマアプリで、フェラガモを購入するのも気をつけてください。偽物が混ざっている可能性が高いです。出品者の中には、偽物だと知って売っている人もいます。
フリマアプリ自体は偽物撲滅の取り組みをしています。しかし、悪意を持って新規に参入してくる人を取り締まるのは難しいです。
フリマアプリでフェラガモを購入する場合は、詐欺同然のことをする人がいることは、知っておいてください。
フリマアプリは悪意ある人を退場させたいと思っているので、偽物に対してどのような取り組みをしているのかをチェックすることも大切です。
本物かわからなければ査定へ
本物かどうか分からない場合は、買取業者などで査定してもらうことをオススメします。
買取業者の中には、はっきりと偽物だと言わずに、買取できないといって返すところもあります。
なので、ブランドに詳しい買取業者に依頼するのが、良いです。偽物であれば分かりやすく説明をしてくれるはずです。もし、偽物だったら、勉強代だと思って割り切ってしまいましょう。
間違っても、フリマアプリで売ったり、友人知人に売ったりしないでください。偽物を売るのは違法です。このようなことを防ぐためにも疑わしいものは、査定してみるのが大切です。