本物のブランド商品にとてもよく似た偽物アイテムは「スーパーコピー」と呼ばれています。
スーパーコピーはただの偽物と異なり、本物に近い完成度であるため、素人にとっては、本物との区別が困難です。
そのため、知らずに購入している方もいますが、偽物とわかっていながら使っている人がいるのも事実。
しかし、スーパーコピーは安易に手を出さない方が良いアイテムです。今回はスーパーコピーの特徴や違法性について、わかりやすく解説していきます。
スーパーコピーとは
ブランド品の売買を語るうえで避けて通れないのが「スーパーコピー」の存在です。
スーパーコピーとはいわゆる偽物商品のこと。
ただの偽物の場合、有名ブランドのロゴマークが入っていても、縫い目が粗かったり、安っぽい素材が使われていたりと偽物感が漂っています。
当然、素人から見ても明らかに本物ではないとわかるのですが、スーパーコピーとなると見分けるのが困難です。
というのも、ある程度質の高い天然素材を用いていたり、技術を持った職人が関わっているからです。
売買のメインはネット上で、騙されて買う方だけでなく、偽物とわかっていながら購入している人も一定数います。
スーパーコピーを「買う」のは違法?
スーパーコピーを自分が使用する目的で購入するのは違法ではありません。
しかし、詳しくは次の項目でも紹介しますが、スーパーコピーを誰かに売ると法律違反になります。
そのため、海外のネットショップで購入すると、税関から連絡がくるケースもあります。これは「本当に自分で使う商品なのか」判断するためです。
税関は「自分用だと主張しておきながら販売する」可能性も疑っているので、同じアイテムを複数購入している場合などは、とくに疑われやすいと心得ておく必要があります。
また、税関が対応している間、スーパーコピーの商品は倉庫業者に預けておく必要があり、その分の費用は購入者で支払うことになります。
つまり、スーパーコピーを自分用として買うこと自体は違法ではないものの、疑われるリスクは十分にあるため、手を出すのは避けた方が良いでしょう。
スーパーコピーを「売る」のは違法?
ブランド品のスーパーコピーを人に売る行為は違法です。
もちろん買取店だけでなく、メルカリやヤフーオークションなどの個人間取引でも同様です。
具体的には「商標権侵害」にあたり、10年以下の懲役と1,000万円以下の罰金支払い、双方の罰則が科される可能性があります。
ネット上には多くのコピー商品が並んでいるため「自分もスーパーコピーの販売をやってみよう」と安易に考えてしまう方もいますが絶対に止めましょう。
また、スーパーコピーと知らずにアイテムを発売した側が罪に問われた事例もあります。
販売や転売目的でブランド品を購入する方はとくに、商品の出所が確かか必ずチェックしておきましょう。
違法なのにどうして捕まらないの?
ネット上に溢れるスーパーコピーの数々を見て、怒りを覚えている方も多いのではないでしょうか。たしかに「なぜもっと取り締まらないのか」と疑問に思いますよね。
実は、スーパーコピーの販売元はほとんどが海外です。
そのため、捕まらない理由のひとつとして、日本の法律で取り締まれないことが挙げられます。
とはいえ捕まりにくいのは販売元です。当然、スーパーコピーを仕入れて転売や販売していると、警察に捕まり日本の法律で裁かれます。
たとえ税関を潜り抜けたとしても、後々買い手や質屋経由でバレる可能性も高いと言えるでしょう。
法律だけでなく、危険がいっぱい
スーパーコピーの購入リスクは法律違反だけではありません。
- 個人情報を流用されるかも
- お金を騙し取られるかも
- 犯罪の片棒を担ぐことになるかも
そもそも、スーパーコピーを販売している時点で危険な人や会社である可能性が高いと考える必要があります。
トラブルに巻き込まれないないためにも、関わらない方がいいでしょう。
個人情報を流用されるかも
繰り返しになりますが、スーパーコピーを発売する行為は違法です。
冷静に考えると、いくら安く手に入るからといって、違法行為をおこなっている人や会社に個人情報を伝える行為はとても危険なことです。
個人情報を流用される可能性も否定できません。なぜなら、氏名や住所、連絡先などの個人情報はとても高く売れるからです。
さらに、販売サイトによっては注文時にクレジットカード番号を入力しなければなりません。
カードの悪用を防ぐためにも怪しいブランド販売サイトは利用しないようにしてください。
お金を騙し取られるかも
ブランド品を購入しようとして、詐欺に遭うケースも実際に起こっています。
流れとしては「注文⇒お金を振り込む⇒商品が送られてこない」です。つまり、お金だけを騙し取られた状態です。
スーパーコピーに限らずネット通販サイトでよくある手口ですが、金額が大きくなりがちなブランド品を購入する際はとくに気を付けておきましょう。
スーパーコピーの場合、「コピーとわかっていて購入しようとしたから警察に届け出しにくい」という心理を利用されている可能性も考えられます。
犯罪の片棒を担ぐことになるかも
スーパーコピーの販売元には、日本や海外の反社会的組織が関わっている可能性もゼロではありません。
つまり「購入したお金が何か悪いことに使われている=いつのまにか犯罪の片棒を担いでいた」状況に陥るケースも否定できないということです。
後悔しないためにも、自分で使う目的であったとしてもスーパーコピー商品の購入はしない方が良いと言えるでしょう。
とはいえ「ブランド品が安売りだったから購入のチャンスだと思った」と、スーパーコピーと知らずに買ってしまう方も一定数います。
安全に安くブランド品を買うにはどうすればよいか?次の項目で解説していきますね。
安く安全にブランド品を買う方法
スーパーコピーではない本物のブランド品を購入するために抑えておきたいポイントをふたつご紹介します。
- 並行輸入品を買う
- 中古品を買う
気になるブランドバッグや高級時計がある方は、ぜひお買いもの前に参考にしてくださいね。
並行輸入品を買う
並行輸入店とは、正規店とは異なるルートで仕入れられた時計を販売している店舗のことです。
正規店の場合は、日本中どこで買っても販売価格が同じなのに対して、平行輸入店は自由な価格設定が可能であるため、ブランド品を定価よりも安く購入できるパターンがあります。
正規店ではないことから「非正規=違法」という印象を抱きがちですが、合法ルートなのでご安心ください。当然、スーパーコピーはなく本物のみを取り扱っています。
また、日本では未発売のアイテムや、旧モデルなども手に入る可能性にも期待できますよ。
中古品を買う
安くブランド品を購入する方法のひとつとして、中古アイテムを買うことが挙げられます。
スーパーコピーではなく本物を手に入れるポイントは、メルカリやヤフーショッピングなどではなく、査定士が在籍している買取店を利用することです。
買取店によっては、ブランド品販売サイトを立ち上げていたり、店頭での発売にも力を入れています。
そのため、査定後に本物だと認められた商品しか並んでいません。安全にブランド品を購入したい方はぜひチェックしてください。
まとめ
「スーパーコピー」は本物によく似た偽物アイテムを指す言葉です。
よくある偽物とは異なり、高級な素材が使われていたり、お腕のある職人が携わっているために、素人からは見分けがつかないほどに本物そっくり。
しかし、発売は違法行為です。購入のみであれば犯罪ではないものの、疑われるリスクが高くトラブルに巻き込まれる可能性もあるので、手を出さない方が良いと言えるでしょう。
ブランド品を安く安全に買いたい場合は、並行輸入店や買取店の販売サイトを利用する方法がおすすめです。