人気ブランド「コーチ」の商品は、その人気から偽物も多く出回っています。とくにいまはフリマアプリの流行などから、中古で購入したけど偽物だったという事件が増加中です。
偽物事件の増加から、中古で購入してから「もしかして偽物?」と不安に感じる方もいらっしゃいます。
今回は、コーチ商品の偽物と本物を見極めるポイントや、見極められないときの方法についてまとめました。
コーチ商品で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
コーチの偽物を見極めるポイント
コーチの偽物を見極めるには、現物の細かいところまでしっかりチェックすることが大切です。
偽物を見極めるために見てほしいポイントをご紹介します。
ファスナーの刻印
コーチの商品には、ファスナーにブランド名の刻印が入っています。刻印をよく見て、文字がつながっていたら偽物の可能性が高いです。
本物の商品は、一文字一文字がしっかり読み取れるように刻印されています。文字がつながっていたり、つぶれていたりしたら、偽物の可能性を疑いましょう。
キャンバスの柄
コーチのブランド頭文字である「C」のアルファベットを用いたキャンバス。本物は、CとCの隙間が非常に狭く、糸目が1本なのが特徴になります。
偽物の場合は、糸目が2本で本物と比べてCの隙間が空きすぎていることが多いです。キャンバスの柄は全体と細かい部分とをしっかり見てみてください。
端の方の縫い合わせ処理
コーチのシグネチャーは、横糸1本と縦糸6本で縫合されています。
本物の場合は糸数だけでなく、1インチに対しての縫い目も決められているので、縫い合わせの処理も見極めるポイントです。
本物の場合は、1インチに対して12目で縫い合わせています。
目数は素人が判断するのには少々難しいですが、縫い目がゆるかったり、逆にきつすぎて形を損なっていたりする物は偽物を疑ったほうがいいでしょう。
グリードパッチの刻印
グリードパッチとは、バッグの内側に付けられた革のプレートです。コーチのグリードパッチは、「LEATHER」と「QUALITY」のあとにピリオドがついています。
LEATHER、QUALITYの綴りが間違っている物や、ピリオドがないものは偽物かどうかの判断基準の一つです。
ただし、もともとグリードパッチがない物、ピリオドが入らないモデルもありますので注意してください。
スナップの刻印
コーチのバッグや財布に用いられているスナップ。スナップにも、コーチの商品である証として刻印がされています。
刻まれているのは「COACH®」か「ROMAG」という単語です。
刻印がない、あっても書かれている単語が違う、スナップがきちんと閉まらないなどがあったら偽物の可能性があります。
ロゴの囲み枠
コーチのロゴは、絵画を飾る額縁のような飾り枠が特徴です。偽物のコーチの場合、囲み枠がただの丸で囲っているだけのことがあります。
囲み枠だけでは細かすぎて気づかず、判定するのは難しいかもしれません。
囲み枠だけではなく、文字がくっついていたりくずれていたりしないかもチェックして、複合的に判断しましょう。
逆に注意!これは「偽物とは限らない」
前述で紹介したのは、偽物に多いポイントでした。
ここからは逆に、自分でチェックしたときに気になっても、偽物とは判断しにくいポイントをご紹介します。
「Made in China」と書かれている
中国製商品には偽物が横行しているイメージから、Made in Chinaと書かれていると偽物かと疑ってしまう方が多くいます。
しかし、Made in Chinaと書かれているだけでは、偽物と判断することはできません。
コーチ商品は中国、コスタリカ、ドミニカ共和国などさまざまな国で製造されています。そのため生産国が中国でも、偽物と断定することはできないのです。
生産国関係ですと、「COACH-ITALY」と書かれた紙製タグが付いた商品が多数出回っているようですが、こちらは偽物ですので注意してください。
タグに黒点がついている
コーチ商品のなかには、タグに黒点がついている物があります。
これは「ファクトリー・アウトレット」と呼ばれるコーチのアウトレット販売店で売られた商品の証です。
コーチでは正規店とアウトレット店の2種類があり、その2種類を差別化するために付けられています。アウトレット商品ということにはなりますが、偽物ではありません。
ビニール袋に包まれている
コーチでは、一部条件に該当する場合、商品がビニール袋で梱包されています。
ビニール袋で包まれるのは、アメリカのオンラインストアで購入した商品や、店舗倉庫に保管されていた商品などです。ビニール袋に入っていたからといって、偽物と断定することはできません。
ただし、公式が用意したビニール袋には必ずコーチのロゴが入っているはずですので、包まれていたビニール袋をよくチェックしてみてください。
値札が手書き
コーチの値札は商品のサイズに応じておおむね決められています。
印刷された値札が主流のため、手書きだと偽物を疑う方が多いです。しかし、アメリカのコーチ直営店では、手書き値札が付けられた商品がいくつか販売されています。
値札だけでは判断が難しいため、他の要素も含めて判断するか、プロの力を頼るのがおすすめです。
偽物なのかわからない時に確認する方法
ここまで、偽物に多い特徴や、逆に偽物とは言い切れない特徴についてご紹介しました。
とはいえ、縫い目など細かい部分は素人目ではなかなか判断しにくいです。偽物なのか分からないときは、その道のプロの力を借りるようにしましょう。
鑑定してもらう
まずはプロの鑑定士に依頼する方法です。
鑑定士に依頼する場合、鑑定料が発生します。そのかわり鑑定証明書を発行してくれるため、本物の証明になりますし、何より自分が安心できるのが魅力です。
お金を払わずにチェックしてもらいたい方は、後述の買取店での査定をおすすめします。
買取店で査定してもらう
ブランド買取に強いお店には、ブランド知識豊富な査定士がいます。
査定士に依頼することで、鑑定証明書は発行してもらえませんが、偽物か本物かは見極めてもらうことができます。
買取店での査定は、ほとんどのお店が無料で利用できるので、お金をかけずに見極めてもらいたい方におすすめです。無料査定後に売却せず、買取を断ることもできるので安心してご利用ください。
コーチの偽物には要注意
今回は、コーチの偽物についてご紹介しました。
ブランド人気が高まるほどに横行する偽物商品。素人では見極めが難しいような、精巧な偽物もどんどん増えています。
今回ご紹介した見極めポイントを参考にまずは自己判断を、難しい場合は鑑定士や買取店などプロの力を頼るようにしましょう。
中古で購入する際も、見極めポイントをチェックしてからのお買い物をおすすめします。